サプリメントの位置づけは栄養補助食品
サプリメントとは、アメリカでは食品区分の一つであるダイエタリー・サプリメントを指します。明確なサプリメントの定義は日本ではありませんが、目的は普段の食事だけでは不足しがちな栄養素の補給としている食品です。
他にも呼び方で栄養補助食品、健康補助食品というものがあります。カプセル型や錠剤のものが多いといえるでしょう。ビスケットやゼリー状のサプリメントも最近は見かけますし、ドリンク型やパウダー状のサプリメント商品もあります。
大きく日本人の食生活は数十年前と比較して変化しているようで、レトルト食品や加工食品の利用者も非常に増えています。ファーストフードや外食を多用する人も、多忙のためかいるようです。
食品から摂取できる栄養が、近年の野菜自体のミラル不足などもあって、少なくなってきているようです。栄養で食品から摂りきれないものを摂取を補うために使うのが、サプリメントです。
健康維持のために年配者がサプリメントを使う例が過去にはたくさん見られたものです。最近増えているのが、若い世代でも健康管理にサプリメントを使用する人たちです。
サプリメントを使う目的は薬と違い、あくまで食品からの栄養摂取のサポートだといえるでしょう。サプリメントを食品以外に使う人も、健康維持のためだけでなくダイエットや美容、体力づくりを目的としているでしょう。
サプリメントのメリットとは?
栄養摂取として食品以外にサプリメントを使う人が増加傾向にあるのが今の日本です。ある2004年に行われた調査によって分ったのが、身体的な不調をビジネスパーソンの3人に1人は自覚しているということです。
その半数以上が利用していたのがサプリメントでした。医師が処方するような薬効は、サプリメントは薬ではなく食品なのでありませんが、いろいろなメリットがあるといいます。栄養素の中でも体が必要なものを効率的に摂ることができるのも良いところです。
望ましいのは栄養摂取を食品から行うことなのですが、一定量の栄養を毎日確保することは困難です。サプリメントを使えば確実に、摂取した食品内容にかかわらず、必要な栄養素を摂ることができるでしょう。
カロリーが食品には多少なりとも含まれますが、必要な成分だけをサプリメントならノンカロリーで摂取可能です。持ち運びに便利で扱いが楽であり、毎日続けることも苦にならないという点も魅力的です。
食事の準備が大変で長続きしなかったという場合も、食品からの栄養摂取にはあるようです。食欲の有無にかかわらず摂取できるのも食品と異なるところです。
食品の摂取も、食べる楽しみや食卓でのコミュニケーション、咀嚼による体への刺激など利点はたくさんあります。サプリメントと食品の両方の良いところを生かしながら健康維持に取り組んでいきましょう。
悩み解決も栄養補助から?
サプリメントは手軽に不足している栄養成分を摂取できるので、特定の栄養が足りない人が摂取することで、その人が抱える悩みを解決できることもあります。全ての人の悩みが解決できるわけではないのですが、栄養分が足りてなかった人には効果的に働くことがあります。
たとえばダイエットサプリですが、体を太らせにくかったり、脂肪を燃やしやすい成分が不足していたとしたら、それを補うことで痩せやすい体を手に入れることができ、ダイエットが順調に進むでしょう。でも、もしその栄養素を既に十分持っていたとしたら、まったくダイエットには影響がないのです。
他ですとバストアップなどもそうです。女性ホルモンの分泌が弱く、それが原因で小さいバストなのであれば、女性ホルモンの分泌を促す成分を摂取することによって、バストアップできる可能性があります。しかし、その原因が別なところにあれば、いくら女性ホルモンの分泌を促しても、全くバスとは大きくならないのです。
男性ですと滋養強壮、精力減退や短小などのサプリメントです。滋養きょうそうといって、アルギニンのサプリメントを摂取しても、普段の食事でアルギニンを豊富に摂取していれば、サプリメントを飲んでも、あまりその効果を体感できないかもしれません。
また、精力減退や短小なども同様です。精力が付く亜鉛やマカ、短小に役立つシトルリンやトンカットアリを摂取しても、普段の食事から摂取していれば、なかなか精力がみなぎる感覚やペニス増大の効果を得ることは難しいでしょう。
このように、不足しているものを摂取できれば悩みを解決する可能性が高いサプリメントですが、既に足りているものを摂取しても、その効果を実感できないのがサプリメントです。
普段の食事を意識してみて、自分に足りていないものを考えてから、悩み解消のサプリメントを選んでみてください。
利用時に注意したい点は?
万能の食品ではないのがサプリメントですが、食品だけでは不足しがちな栄養を効率よく摂取できる便利な存在です。賢く、サプリメントの弱点も把握した上で活用しましょう。食品と比較した時の手軽さが利点なのがサプリメントです。
サプリメントで食事の楽しみをその反面得ることはできませんし、風味や味や香りを楽しむことは不可能です。ただ水でサプリメントを流し込むだけで、噛む動作も必要ありません。意識せずに大量に摂取してしまうこともあり、手軽さが災いしているといえます。
誤った飲み合わせや過剰摂取をすることで体に悪影響を及ぼす可能性があるのがサプリメントの特徴です。効果が弱まったり、強化されすぎるということもあるので、サプリメントと一緒に病院から処方された薬を摂取するのはあまりよくありません。
体質的にサプリメントは合わないということも、食品とは違ってあるのではないでしょうか。すぐに異変を感じたら摂取を中断することをおすすめします。用法や用量をパッケージに記載されているとおりに守り、サプリメントはぬるま湯で飲むのがおすすめです。
サプリメントには副作用がないのですが、似たような症状が出ることもあるので気をつけましょう。アレルギー体質の人、妊娠中や授乳中の人などは注意してサプリメントを利用しなければなりません。
知っておいたほうが良いのが、サプリメントの分類は食品と同じだといっても、栄養成分の塊ですから、いつもの食事と全く同じ感覚で扱えるものではないことです。